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映画のエンドロールにクレジットがたくさん流れるのはなぜ?

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モアイです。

映画を観終わると、
かならずに最後にキャストやスタッフの人の名前を記した
クレジットが画面に流れてきます。

 

これはエンドロール(エンディングロール)というものです。

これは映画の冒頭に映る監督や主演俳優など、
主要なメンバー以外の関係者を列記したものです。

 

黒字に細かい白文字で流れる最近のエンドロールなんですが、
昔に比べてずいぶん長くなってる気がしませんか?

これはアメリカの映画関係者の間で決まり事があるからなのです。

 

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どんな決まり事があるの?

全米映画組合の後にエンドロールにスタッフの名前を
すべて列挙することにより、
裏方の存在を示すことが出来るからなのです。

 

これは映画が多くの資金を投入し、
回収するビジネスになってきたという背景があります。

 

ヒット作に関わるということは、
映画人としてのキャリアにもなるのです。

 

たとえば、
日本の場合は映画の著作権は映画製作者にあります。

 

しかし、
アメリカでは契約内容によって差はありますが、
製作に関わった者全員が、
それなりの権利を持つことになっているのです。

 

現在では映画は劇場公開だけでなく、
テレビでの放映やビデオ、DVD発売など
二次使用されることがほとんどです。

 

劇場公開以外の用途で商品化される場合、
二次使用のための報酬が発生することになります。

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いくつもに組合が存在する

アメリカの映画協会では原則として全員に使用料が
発生する決まりになっています。

 

この時にクレジットが権利者リストの役割を果たすため、
関わった人間を厳密に明示する必要があるのです。

 

このように映画製作に関わる人の権利を保障するため、
アメリカにいくつもに組合が存在します。

 

監督組合、俳優組合脚本家組合などは、
それぞれ有名無名を含めて数千人が加入した
団体になっています。

 

撮影にかかる最低賃金の保証、
クレジットの決定権、撮影現場の安全など、

それぞれの立場からより良い 条件を獲得するために
話し合いを繰り返し、他の組合、
あるいは製作会社や撮影所に働きかけをしているのです。

 

クレジットは権利者リストの役割を果たすためのもの、
その結果のひとつがクレジット表記の問題でした。

 

関係者全員を示すために長くなったということもあります。

また現在では、
プロデューサー権限が強く多くのスポンサーやスタッフに
配慮してのこともあるでしょう。

 

一般的にはクレジット表記の決定権を持つ人が、
自分の好みに応じてクレジットを追加するという状況になり
エンドロールが延々と長くなってしまっているのです。

まとめ

良い映画を作るには、たくさんのスタッフの努力が必要になってきます。

クレジットはそんなスタッフのためのものでもあるのですね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

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