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海にはアカハチハゼという砂を食べる魚がいる!その理由と特徴について!

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モアイです。

地球上には多くの種類の生きものがいますが、
それぞれ食べる物も違います。

 

違うからこそ、
お互いが共存して生きて、
いられるんです。

 

すべての生き物が同じ物を食べていたら
大変なことになっていたでしょうね!

 

しかし、
海の中には変わった物を食べる魚がいるようですよ。

 

それは、
海の底砂です。

砂を食べるんです。

 

驚きですね!

何がおいしいんでしょうかね!

 

すごく気になりませんか。

そこで砂を食べる魚について調べてみました。

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底砂を口いっぱいに含む魚

地球上には、2万5000種以上の魚がすんでいます。

これらの魚が少しずつ違った食物を食べることで、
必要以上にほかの魚種と競合することなく
生きていけるのです。

動・植物、死がいを含む水中のほとんどの生物が
えさとなります。


この多様性がこれだけ多くの魚種を
生んだ理由の一つなのではないでしょうか!

 

そのなかには、
まさかと思うような物を食べている魚がいます。

 

それが、アカハチハゼという魚です。

 

アカハチハゼは周囲の底砂を
口いっぱいに含む動作を繰り返します。

 

ほかの食べ物を口に入れる様子は
ほとんど見られません。

 

しかし、
よく観察すると砂を口に含んだあとで、
頭をやや上方に向け、

鰓蓋(えらぶた)を広げ、
鰓と鰓蓋のすき間から、
口に含んでいた砂を水中に吐き出しているのです。

 

なぜ砂を口に含むのか?

アカハチハゼは底生の中に潜んでいる
微小な環形動物(ゴカイの仲間)や
甲殻類(エビ、カニの仲間)を食べているのです。

 

その食べ方が、
まるで砂を食べているかのように見えるのです。

 

まず、
えさとなる動物が潜んでいると思われる砂地で、
砂を口に入れます。

 

このとき、砂の中にえさとなる生物がいると、
口の中には食べ物である微生物と、
食べ物ではない砂があります。

 

そして、
口の中で砂とえさを選り分けて、
食べ物ではない砂だけを、
口よりも後方の鰓(えら)と鰓蓋(えらぶた)の
すき間から排出しているのです。

 

一見何もないように見える砂の中には、
魚やその他の多くの生物のえさとなる
生物がたくさん隠れています。

 

このような砂中に隠れている小さな生物たちを
総称してベントス(底棲生物)と呼び、
アカハチハゼのような、
ベントスをえさとする食生を
「ベントス食生」と呼んでいます。

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 アカハチハゼとはどんな魚なの?

 標準和名 :アカハチハゼ (赤鉢鯊)

分 類: スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ハゼ亜科・クロイトハゼ属

分 布:日本から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海や珊瑚海、
ミクロネシアなどの西太平洋

国内では伊豆半島辺りから南でみられるが、
インド洋にも分布していて、
アフリカ東海岸からオーストラリア西海岸まで広く見られます

生息環境: 沿岸や内湾の岩礁域やサンゴ礁域など

全 長: 18cm 程度

体型:側扁した細長い円筒状で、頭部も側偏している。
上顎は下顎より長く、吻端は丸みを帯びている

背びれ:7棘17~19軟条、

しりびれ:1棘16~19軟条

第一背びれの第2~4棘の先は糸状に伸び、
第二背びれとしりびれは相対している。

アカハチハゼの特徴

体色は乳白色のような色合いで斑などは見られず、
頭部の前部分は鮮やかな黄色をしています。

 

また、
頬には特徴的な光沢のある青色の縦縞があります。

 

同属のアオハチハゼとは似ているが、
アカハチハゼの頬の青色縦縞は
はっきりとしていて、頭部も黄色い。

 

沿岸や内湾の岩礁域やサンゴ礁域に生息していて、
水深6m位までに多いが、
水深25m辺りでも見られます。

 

単独やペアで生活していて、
ふつうは巣穴の近くで見られ、
縄張り意識が強い

 

巣穴は砂底などに穴を掘ってつくられ、
繁殖の場としても使われ、
繁殖はペアで行われます。

 

アカハチハゼが食用に利用されるかは不明ですが、
体色が綺麗なことから、観賞用に利用されるようです。

まとめ

地球上には、
多くの生物がいます。

魚の中にも、
いろんな食物を食べる魚がいることで、
多くの魚が生きていられるんですね。

ありがとうございました。

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