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渡り鳥は目的地までの長い移動距離をなぜ迷わない?後ろにも飛ぶことができる?

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もりもりです。

渡り鳥の移動についてです。

渡り鳥がどれだけの距離を飛ぶか知っていますか?

なんと、片道1万5000キロ以上の長旅をするそうですよ。

そんな長い距離を、なぜ迷わずに目的地までたどり着くことができるのか?

 

・渡り鳥はどれだけの距離を飛んでいるの?

・どうやって目的地を調べているの?

・渡り鳥は脳の中に磁鉄鉱(磁石)を持っている !

・南極大陸を渡る、キョクアジサシとはどんな鳥なの?

・鳥は後ろにも飛ぶことができるのか?

についてお教えしますね。

最後まで読んでくださいね。

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渡り鳥はどれだけの距離を飛んでいるの?

渡り鳥は春先の繁殖期を涼しい場所で過ごし、冬を暖かい場所で越します。

 

その移動距離は、片道1万5000キロ(最短直線距離)以上の長旅をしています。

 

人間にたとえれば、最長距離ランナーですね。

 

そして、

高い山や海の上、ビルの上など、自由自在に大空を飛び回ります。


まるで、スーパーマンになった気分でしょうね。

 

そんな渡り鳥の中でも、さらにすごいのが,キョクアジサシです。

 

キョクアジサシは、なんと北極と南極の間を毎年往復しているのです。

 

その距離実に3万5000km!

 

どうやって片道1万5000キロ(最短直線距離)以上の長旅ができるのでしょう?

すごく不思議ですね。

 

どうやって目的地を調べているの?

目的地までの方角がわからないと、たどり着くのは不可能です。

 

ツルやワシなどの大型の渡り鳥は昼間に移動します。

外敵の多い小鳥類は夜に移動します。

 

なにを目印にしているのでしょうか?

 

昼間に移動するタイプは太陽、夜に移動するタイプは夜空の星座を見て、飛ぶべき方向を決めているんです。

 

しかし、いつも太陽や星座が見えるわけではないですよね。


曇りや雨の日は星も太陽も見えないです。

 

そんなときは、鳥たちは地球の磁力線を感知して方角を知るのです。

 

渡り鳥は脳の中に磁鉄鉱(磁石)を持っている !

渡り鳥は脳の中に磁鉄鉱(磁石)を持っています。

 

太陽と星座、磁気をコンパスにして、飛んでいるのは間違いないようです.。

 

しかし、これだけではとても説明しきれない謎の部分もあります。

 
●強い風にあおられて針路がずれた場合でも鳥たちは自分の位置を正確に判断した上で、飛ぶ方向を修正している。

 

●太陽の位置から方角を知ることはできても、緯度や経度までどうやって割り出せるのか。

 

人間には想像もつかないような能力を備えているのでしょう。

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南極大陸を渡る、キョクアジサシとはどんな鳥なの?

体長は35cm、体重は125gほどと、ハトと同じくらいの大きさです。

 

分類的にはカモメの仲間に含まれます。

 

キョクアジサシは北極圏のグリーンランドと南極大陸を渡ります。

極地を渡るため「極鯵刺(キョクアジサシ)」と名付けられました。

 

英語の名前は「Arctic Tern」といいます。

「Arctic」は北極という意味が、「Tern」にはアジサシという意味があります。

 

6月~8月は北極圏のグリーンランドで、12月~2月までを南極大陸で過ごします。

 

北極圏ではクチバシや足は赤く、南極大陸では黒くなります。

 

一般的な渡り鳥は、隣り合った大陸を移動するのがほとんどですが、キョクアジサシは渡り鳥の中でも移動距離が長くて、北極圏と南極圏を渡っちゃうんです。

その距離実に3万5000km!

 

なぜ、こんな長距離を移動するのか?

なぜ長距離移動するのか?確実なことは分かっていないようですが、
最近、小型の追跡装置を取り付けて、キョクアジサシの動きを解析が分かってきたようです。

 

追跡装置を解析すると、南極大陸周辺を1ヶ月ほど、繰り返し移動しています。

この辺りはエサとなる魚や甲殻類が豊富な海域です。

 

春先の大移動に向けて、エネルギーを蓄えていると考えられています。

 

キョクアジサシは北極圏に留まる6月~8月が繁殖期です。

 

驚くことにヒナは孵化後1ヶ月で南極までの旅に出ます。


家族みんなで食べ物が豊富な南極まで移動し、春先の移動に備えるんでしょうね。 

 

鳥は後ろにも飛ぶことができるのか?

ハチドリという小さな鳥がいます。

この鳥はミツバチのように花の蜜を吸って生きており、そのとき花の上でホバリング*1するわけでが、
ホバリングですから後ろにいくことができます。

といっても、ほんの少しだけ。

 

後ろに飛べるというようなものではありません。

 

普通の大きさの鳥はホバリングはできませんから、前にしか飛ぶことはできません。

 

高い空をゆったりと飛んでいるトンビなどは、ときどき後ろに飛んでいるように見えますが、あれは雲が風に流されて早く動いているので、
そう見えるだけ。

トンビのような大型の鳥が後ろに飛んでいくことはできません。

 

まとめ

渡り鳥は、飛び方に違いがあるので、あれだけの長い距離を飛ぶことができるのですね。

体力もですが、迷わず目的地まで飛べるのがすごいですね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

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*1:ヘリコプターのように、同じところにじっとして飛んでいること。