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おもしろ雑学ブログ

同じ農産物でも、国内で作られたものが高いのはなぜ?

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もりもりです。

キノコの王様といわれているマッタケ。

秋になると,すごくよい香りで食欲をそそられます。

マッタケは国産のものだと1本数千円ほどします。

高くて、なかなか食べることが出来ません。

しかし、同じマッタケでも韓国産や中国産のものは千円程度と、比較的手頃な値段で売られて います。

これは、輸入物の場合は、運ばれてくる途中でマッタケの命ともいえる香りが落ちて しまうためです。

マッタケの価値はその香りにあります。

香りが弱ければ価格が下がっても仕方ありません。

しかし、外国産の農産物が安いのは、このマッタケの場合のように、味や香りなどの価値が 下がるから、という理由だけではありません。

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外国産はなぜ安いの?

最近は、シイタケやネギなど、安い外国産の農産物がスーパーにもたくさん出回っていますよね。

これは、国産の農産物が人件費等でどうしても高くついてしまうのに比べ、外国産は安く、大量に 生産することができるからなのです。

安全性を考えると心配にはなりますが、安い農産物が入ってくるのは消費者にとっては、すごくありがたいことです。

しかし、国内の農家にとってはたまりません。

それは、外国産と同じ値段にしないと売れないからです。

これでは国内の農業がどんどん衰退していってしまいます。

セーフガードを発動する

政府は2001年、とくに中国産のものがたくさん輸入されて国内の生産農家が窮地に陥っていると されるネギ・生シイタケ・イ草(畳になる草)の3品目につき、セーフガードを発動すことに決めました。

これは決まった量を超えて輸入されたものについては高い関税をかけ、国産のものと同じ値段にするというものです。

日本では、1960年には80%ほどだった食料自給率が、この40年間で40%まで下がってしまいました。

農業に従事している人の数も半分以上に減っています。

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輸入にたよりすぎるのは良くない

食料をあまりに輸入にたよりすぎると弊害(へいがい)も起きます。

例えば、外国の天候不順による不作で輸入ができなくなったり、外国との関係が悪くなったりしたときに 国民の生活に大きな影響を受けることになります。

ですから、そうした危機を避けるため、国内の農家を保護して農業を絶やさないようにする必要があります。

そのためには、ある程度は国内の農業を保護する必要もあります。

しかし、セーフガードを使うと国内の農産物の流通量が減って値上がりしたり、相手国の反発を招くという 問題も発生します。

まとめ

ほんと、マッタケは国産品だと高いですよね。

でも、国産だと安心して食べれます。

出来れば、外国産ではなくて国産の安心できる食材を味わいたいですね。

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