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自然界の掃除屋であるカラスが生ゴミをあさるようになったのはなぜなの?

 

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もりもりです。

真っ黒い姿をしたカラス。

何も迷惑をかけなくても、見た目が黒くて、死骸をついばむ印象があるので昔からカラスが家の付近にいると気味悪がられます。

 

でも最近では、もう一つ嫌われる原因があるんですね。

それは、あのとがったクチバジで生ゴミの袋を破って、袋の中の食べ物をあさるからなんです。

そして、ゴミをまき散らすんです。

・どうしてカラスは生ゴミをあさるようになったの?

・カラスは自然界の掃除屋

・カラスの生態

・日本カラスの種類と特徴

について調べてみました。

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どうして生ゴミをあさるようになったの?

カラスが生ゴミをあさるようになったのは、人間との共存をしはじめたからなんですね。

 

人間と共存するまでは、カラスは野生の中で生活していました。

なので、生ゴミをあさって食べるということはなく、小動物や果実、そして動物の死体を食べて生きていたのです。

 

しかし、人間社会の中で生きるようになり、食料となる獲物を捕まえるよりも、人間が食べ残した生ゴミを食べたほうが楽だと思ったんでしょうね。

 

なにしろ、一年中、食料に困らなくなったんですからね。

 

カラスは自然界の掃除屋!

カラスのように、動物の死体を食べる動物を「スカベンジャー(肉食者)」と呼びます。

 

自然界のなかでは動物の死体は不要なゴミではなく、大切な食糧となるのです。

 

肉や内臓は動物の食物となり、食べ残されたものは、地中に吸収されて植物の栄養となります。

 

獣毛や羽毛は巣の材料にもなります。

骨だって鳥の巣材になります。

 

カラスは空を飛び広範囲を探索し、素早く死体を見つけることができます。

 

そして、死体を見つけると集団で死体を食べはじめます。

 

するどいクチバジで穴をあけ、器用についばんでバラバラにするので、非力な動物たちも食べることができるのです。

 

カラスのおかげで死体の分解は早まり、死体は効率よく生態系に還元されるということになります。

  

カラスのようなスカベンジャー(屍肉食者)がいなければ、自然のなかには死体があふれかえり大変なことになるでしょうね。

 

不衛生になり疫病が流行ることになるでしょうね。

 

そう思うと、カラスを嫌ってばかりいられないですね。

 

むしろ自然界をキレイに保ってくれる掃除屋さんです。

 

カラスの生態!

カラスの食べもの

カラスは雑食なので、果実や穀類などの植物質の食物と、昆虫や鳥の卵、ヒナ、動物などの死体などの動物質の食物など、なんでも食べます。

もちろん、私たちが出している、生ゴミも食べます。

 

カラスは食べ物を喉に溜め込むこともできます。

 

ただ、私たちが想像しているような、腐乱した動物の死体までは食べないようですね。

 

カラスの一生

巣立ちから営巣まで カラスはおもに3月~6月頃が繁殖期で、幼鳥は6~7月頃巣立ちます。
8月~9月になると幼鳥は一人前になって親元を離れ、若鳥の群れに合流して集団で行動します。

 

カラスのような大型の鳥は、繁殖ができる年齢になるまでに2~3年かかります。

やがて「つがいになる相手が見つかる」と、なわばり(テリトリーのようなもの)を作って雌雄のペアで巣の中に侵入者が入らないように防衛しながら、なわばりの中で食べ物を採り、子育てをします。

 

なわばりの範囲は巣を中心に半径20から100mだそうです。

 

そして、ヒナの巣立ちが終わると、親鳥はふたたびつがいだけになったなわばりを守りながら、非繁殖期を過ごすのです。

 

カラスの繁殖期はいつなの?

カラスの繁殖期は3月~7月で、1回の産卵で3~5個の卵を産みます。


卵は20日前後で孵化(ふか)し、約35日で巣立つといわれています。
その後、50~100日程度は家族で行動するともいわれています。

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日本のカラスの種類と特徴

世界に生息するカラスは、約130種類いますが日本に住んでいるのは7種です。

 

とくに、日本でよく知られているのは、「ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス」の3種類です。 

ミヤマガラス

漢字表記は〈深山烏〉

生息地:冬鳥として西日本を中心に渡来し、主に九州でよく見かけられる。

市街地だけでなく、農耕地や海岸、河原、林、山地などいたるところで見かけられる。

全長:約44〜47cm

体重:約280〜350g 

翼開長:約90cm 

性格:おおらか

鳴き声:「ガァーガァー」、ハシボソガラスとよく似ている。

特徴:全身真っ黒でくちばしは細くとがっている。
色は成長と共に灰白色になり幼鳥のときは黒色。
群れで飛行し、成長になるとくちばしの皮膚が剥き出しになり白く見える。

日本でよく見られる、3種類の中カラスでは最も大きくて体重も重い。

 

ミヤマガラスはたくさんの繁殖をしないの特徴で、一夫一妻制。

ハシボソガラス

漢字表記は〈嘴細烏〉

生息地: 日本全国に生息していますが、沖縄で見られることはまれです。
田畑や農耕地など開けた場所を好みます。

全長:約50cm

体重:約320~686g

翼開長:約100cm

性格:慎重

鳴き声: 「ガーガー」「ガアァガアァ」と尖った声で鳴く 

特徴:くちばしが細く、足を交互に出して歩く。

皮膚に近い羽毛は白く柔らかな短い羽毛で背中に鱗模様。

寒さにも非常に強い。

くちばしはハシブトガラスより細くて湾曲は少ない。 

ハシブトガラスよりも体がひと回り小さい。

知性の高いカラス属のなかでも、学習能力が極めて高い。
車にクルミを割らせて中身を食べる有名なカラスもこのハシボソカラス。
意外にも皮膚に近い羽毛は白く柔らかな短い羽毛で、寒さにも非常に強い。

 

ハシブトガラス

漢字表記は〈嘴太烏〉

生息地:小笠原諸島をのぞく日本全国の市街地や山地。
緑が豊かな場所以外に、都市部にも住んでいる。

全長:56cm

体重:600~750g

鳴き声:「カァカァ」と澄んだ声で鳴く 

特徴:あまり歩かず、ピョンピョン跳ねるように移動する。

羽の内部も黒っぽく瑠璃色。

くちばしは太く、上くちばしが大きく湾曲している。

額は盛り上がって丸みがある。

九官鳥に似て、人間の声や他の動物の声などをまねることもできる。

都市では種子や、昆虫以外にもペットフードや人間が出す残飯、生ごみなども食べます。 

人を攻撃することもある。
これは、おもに繁殖期で雛を守ろうとする行動です。
攻撃は、単独やつがいによるもので、群れで襲うことはありません。
  

まとめ

カラスは生ゴミを食べたり、人間を襲うというイメージがあり嫌われる鳥ですが、人を襲うのは雛(ひな)を守るためでもあり、生ゴミを食べるのも生きていくためには仕方がないんでしょうね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

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