もりもりです。
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますよね。
幼い頃の性格は、年を取っても変わらないという
意味になります。
ほんとうに3歳までの性格は、
ずっと変わらないのでしょうか?
たとえばです。
幼い頃は内気だったのに、大きくなると「積極的」になる人も
います。
この「三つ子の魂百まで」のことわざに科学的な根拠は
あるのでしょうか?
ことわざの由来についても調べてみました。
スポンサーリンク
「三つ子の魂百まで」には科学的根拠があるの?
「3つ子の魂百まで」のことわざには、科学的根拠がしっかりとあったのですね。
人間は、大人になると、いいことだけを覚えて嫌なことは忘れてしまおうという
記憶の選択が行われます。
私は、いつまでも忘れないっていう人もいるでしょうが。
しかし、2、3歳の頃は、いいことも悪いことも、全部記憶されるのです。
その記憶が大人になっても残ることで、「3つ子の魂百まで」といわれるのです。
ちなみに、
少年時代の1年では、50歳時の1年の5倍もの記憶が残るといわれています。
3歳までは脳が急激に発達する
3歳までは脳が急激に発達します。
といっても、
1000億個にも上る脳の神経細胞は胎児期に出来上がり、減ることはあっても増えることはありません。
では、何が発達するのでしょう?
一つひとつの神経細胞に、「シナプス」という神経と神経のつなぎ目が増えていくのです。
その数はひとつの神経細胞に最低1万個、多いものでは20万個もつくといわれています。
その細胞のネットワークができて、はじめて、脳は情報を伝え、正しく働けるようになるのです。
脳の発達に欠かせないグリア細胞
脳の発達に欠かせないものに、グリア細胞*1があります。
グリア細胞細胞は神経細胞に栄養を補給して、神経細胞から出ている神経繊維にさやをかぶせます。
さやかぶりをすると、情報が10~100倍の速さにスピードアップして伝達されるのです。
この細胞が活発に働くのも3歳までなのです。
つまり、
3歳までは、見たもの、聞いたものを一番たくさん吸収する時期だということです。
あなたは、ヘレンケラーの話しを知っていますか。
ヘレンケラーは1歳9ヵ月のときに熱病にかかって目が見えなくなり、耳も聞こえなくなります。
ヘレンケラーは、2歳までに見たり聞いたりしたことが脳に残っていたからこそ、サリバン先生の尽力によって三重苦を乗り越えられたのです。
スポンサーリンク
ヘレンケラーはどんな人なの?
「見が見えない」「耳が聞こえない」「話すことができない」の3つの苦しみを乗り越えた女性。
日本では「奇跡の人」と呼ばれています。
ヘレンケラーは、1866年4月14日 - マサチューセッツ州フィーディング・ヒルで、アイルランド系移民の農民トマス・サリヴァンとアリス・クロージーの娘として生まれました。
ヘレンケラーは、1歳9ヵ月のときに、猩紅熱(しょうこうねつ)になり重体となり、
その後遺症によって、耳と目をおかされてしまい「見る」「聞く」「話す」ことができなくなります。
そんな、少女ヘレンケラーを、愛と真心の指で光の世界へ導いたのがサリバン先生です。
サリバン先生は、ヘレンに、「ウォーター」という言葉を教えるときは、ほんとうに水をさわらせたりしました。
そういうふうにして、サリバン先生は、一つ一つ教えていったのでした。
大学ではタイプライターを 使って勉強をします。
受けた試験をすべて合格するほどのすばらしい成績をおさめています。
このようにして、ヘレンが海に行ったり、ベル博士などいろい ろな人と出会い、サリバン先生と、 人生を送っていくのです。
これほどの苦しみを持っているヘレンなのに、「私は、幸せです。」と言われています。
人は、病気を持っていたり、人生うまくいかないと私は不幸だと思います。
でも、こんなに重い病気を持っていても、幸せといえる人がいるのです。
幸せも不幸も自分自身の心の持ち方次第なんですね。
三つ子の魂百までの由来
「源氏物語」といえば、平安時代に紫式部が書いた、歴史的にも有名な書物です。
この「源氏物語」の一文が 、「三つ子の魂百まで」という有名なことわざが生まれたきっかけだといわれています。
以下は、その「源氏物語」の一説になります。
筆取る道と碁(ご)打つこととぞ、あやしう『魂』のほど見ゆるを、深き労なく見ゆるおれ者も、さるべきにて、書き打つたぐひも出来れど。
(引用:第四章 光る源氏の物語 光る源氏世界の黎明)
「書を書いたり、囲碁を打つ事は、練習を積み重ねたように見えない人でも、持って生まれた才能で上手にこなすことができる」という意味になります。
この「生まれ持ったものが、その後の人生に大きく影響する」という所が、「三つ子の魂百まで」のことわざの元になっていると言われています。
まとめ
幼い頃に見たり聞いたりしたこと。
そして覚えたことは年をとっても忘れることはないようです。
それだけに幼児教育はすごく大切なのですね。
今日も読んでくれてありがとうございました。
スポンサーリンク
*1:神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)とも呼ばれ、神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称であり、ヒトの脳では細胞数で神経細胞の50倍ほど存在していると見積もられている。Wikipediaより