もりもりです。
私たちの体は「小宇宙」といえるほど、不思議な世界です。
その不思議な人体の世界をお教えしたいと思います。
今日は人体の司令塔である脳についての
・脳の面積
・脳の働き
・脳トレ効果
・頭痛が起こる原因
などについてを記事にしました。
(出典元:徹底図解人体のからくり)
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脳の面積
脳の重さは約1.2㎏。
広げると約新聞紙1枚分の面積になります。
この大きさに膨大な量の情報を蓄えているのです。
そのために、大脳を覆(おお)っている大脳皮質は蛇(じゃばら)のようにシワをつくって表面積を大きくしているのです。
そして、情報を処理する神経細胞がびっしり詰まっているのです。
脳は豆腐のように柔らかい
脳は豆腐のように、すごく柔らかい。
そんな柔らかい脳が、少々の衝撃を受けても無事なのは、硬い頭蓋骨(ずがいこつ)とその下にある硬膜、クモ膜、軟膜と何重にもガードされているからなのです。
そして、クモ膜と軟膜の間は脳脊髄液が満たされ、そこに浮いた状態で振動によるショックが吸収されています。
その浮力によって、三分の一ほどの重さに軽減されているのです。
脳の働き
脳を大別すると、大脳、小脳、脳幹に分けられます。
大脳の働き・・・
大脳は前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉に区別されます。
大脳は情報を識別してそれに応じた運動を命じたり(一次機能)、記憶や情動、認知という高度の精神作用(高次機能)を担当しています。
小脳の働き・・・
筋や腱、関節からの深部感覚や内耳からの平衡感覚、大脳皮質からの情報を受けて、運動の強さや力の入れ具合、バランスなどを計算して調節するという、運動調節機能を担当しています。
脳幹の働き・・・
脳幹部は、間脳、中脳、橋および延髄から構成されていて、呼吸、循環など生命活動の基本的な営みを支配するとともに、知覚情報を大脳皮質に中継したり、末梢に向かう運動指令を中継する機能を担当しています。
大脳の右脳・左脳の働き
大脳は左右2つの半球に分かれていて、 「右脳は左半身、左脳は右半身」を支配していて、その真ん中を通っている脳梁(のうりょう)によって総合の連絡をとっているのです。
手足を動かす運動の司令は、左右の脳から出されますが、右脳からの指令は左半身に、左脳からの指令は右半身に伝わります。
これは大脳と体の各部分をつなぐ神経が、延髄(えんずい)と言う場所で交差しているからなのです。
・右脳は直感力や創造的な発想の感覚機能
・左脳は言語や記号を使って理論的に考える機能
と言うように左右で機能を分担している部分もあります。
なので、右利きの人は左脳が活発に使われ、左利きの人は右脳の活発が旺盛になりやすのです。
芸術家に左利きが多いのも、このためなのです。
心の病は脳で治す
脳では20種類以上の麻薬に似た物質が、必要に応じて分泌されています。
これは、脳内麻薬と言われるもので、モルヒネと同じ働きをする「エンドルフィン」、癒しや満足感を与える「セロトニン」、気持ちを落ち着かせる「ドーパミン」などです。
この働きがよくわかるのがマラソンです。
すごく苦しいスポーツなのに、マラソンをしていると、エンドルフィンが分泌され、鎮痛効果をもたらすので、疲れや痛みを感じなくなるのです。
むしろ快感となり、やがてランナーズハイという陶酔状態に陥ります。
こうした脳内麻薬をはじめ、脳の神経回路やニューロンについての研究が深まってきたことで、うつ状態を改善する多様な薬も開発されています。
脳トレは効果があるのか?
脳が他の機関と違うのは、ニューロンと呼ばれる神経細胞がシナプスで互いにつながって、複雑な回路を作っている点です。
神経細胞は分裂して増える事は無いので、死滅する一方ですが、使われると発達し、使われないと消失する性質があります。
日ごろから脳を使うことが大切だということなんです。
計算ドリルや読み書きなどの脳トレーニングは、脳細胞を活性化する上でも有効となり、認知症予防が期待できます。
また、頭が良くなる栄養素として知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)。
これは、神経細胞の先端にあるシナプスに働きかけて情報伝達をスムーズにする効果があります。
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脳は最も血液を必要とする器官
全血液の約1/5が脳へ行く
脳の血管が詰まったり破れたりして、血液の流れが阻害され、手足の麻痺や言語障害を起こす病気の総称が「脳卒中」です。
脳血管障害とも言われ、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあります。
脳の重さは体重の約2%だが、心臓から送り出される前血液の約20%、毎分約750㏄が脳に送られている。
これは、脳内の数百億といわれる神経細胞に酸素と栄養分を供給するためで、脳は体内で最も血液を必要とする器官だ。
そのため、脳の血流が5秒中断されると意識障害が起き、数分以上続くと機能は回復されず、生命が危険な状態になるのです。
体内時計は25時間に設定されている!
朝起きて夜寝るという、1日を周期としたリズムを刻んでいるのは、脳の視床下部という部分。
視床下部には体内時計といわれる機能があり、本来は25時間に設定されています。
それが、朝に光を浴びることで、毎日24時間にリセットされながら働いているのです。
視床下部は、自律神経系や内分泌(ホルモン)系、性機能の中枢であり、また体温や消化、睡眠などを調整します。
そのため、体内時計がこわれると不眠などの睡眠障害が起きやすい。
低体温状態になると人間も冬眠できる
氷の張った湖に転落した子供が、40分後に救出され、後遺症が残ることなく生還を果たしたという話があります。
これは低体温という状態によるものです。
体が冷却されると、しだいに中枢体温が低下。
一般には体温が34℃で意識がもうろうとし、32℃で意識消失、28℃で心室細動。
それ以下では心肺停止が起きます。
ところが、低体温になると、脳を含むすべての機能の代謝が抑制され、少ない酸素でも組織が守られるようになります。
まさに冬眠状態となり、心肺機能停止の状態にもかかわらず、後遺症が残ることなく回復することがある。
頭痛は病気の重要なサイン!
あなたは頭痛に悩まされていませんか?
もしかしたら、その頭痛は病気の重要なサインかもしれません。
重い頭痛の原因は、脳や目、耳に現在があることが多いようですよ!
たとえば、バットで殴られたような激痛の場合は、クモ膜下出血の可能性があり、水分を多くとった後で頭痛がある場合は緑内障の可能性があります。
心配いらない頭痛としては、片頭痛や筋収縮性頭痛があります。
片頭痛や筋収縮性頭痛の原因
片頭痛・・・
片頭痛は、脳やその周辺の血管が収縮したり、過度に拡張することで起こる血管性の頭痛で、通常は頭の片側だけがズキズキと脈をように拍動性の痛みが現れます。
筋収縮性頭痛・・・
筋収縮性頭痛、後頭部や肩などの筋肉の収縮、緊張によって起こる頭痛で、目の疲れや不眠などストレスで起こるケースが多く、原因が解消すると痛みもやわらぐ。
まとめ
脳は体の司令塔です。
記憶や情報、体を動かす司令を行っているのです。
脳は、どのような働きをしているのかを記事にしてみました。
今日も読んでくれてありがとうございました。
次に読む記事はこちら⇒黒目は透明なのになぜ黒く見えるのか!
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