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ナマズは地震を予知できるのか?室町時代に描かれた瓢鮎図(ひょうねんず)とは!

 

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もりもりです。

ナマズは地震を予知できるって
あなたは信じますか?

 

現代ではほとんどの人が
そんなことはないと思っていると思います。

 

しかし、
昔の人は信じる人が多かったようです。

 

ほんとうに、ナマズには地震を予知できるのでしょうか?

 

ナマズと地震の関係を情報を調べてみました。

 

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ナマズの予知能力と地震との関係!

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ナマズが地震を引き起こすと考えられていた・・・

昔の人はナマズが地震を起こすのだと考えられていたようです。

 

それは、
室町時代に描かれた「瓢鮎図(ひょうねんず)」
見ればわかります。

 

「瓢鮎図(ひょうねんず)」には、

男が手に持ったヒョウタンでナマズを押さえて、
地震が起こらないように念じている絵が描かれています。


安政の大地震のとき出た諷刺画(ふうしが)には、
大ナマズが暴れて大地震になったところが描かれています。

 

この当時は、ほとんどの人がナマズが地震を起こすと、
本気で信じていたようです。

 

ほんとうにナマズと地震は関係があるのでしょうか。

 

 ※諷刺画(ふうしが)とは
社会や人物を風刺した絵画。
誇張をまじえつつ冷笑的に描かれることが多い。
カリカチュア・戯画などがある。

 

ナマズと地震予知について・・・

「安政見聞詩」には、安政2年の江戸の大地震に関する
次のような記事があります。

 安政2(1855)年10月2日の大地震のおりの話です。

「本所永倉町の篠崎某という人は、常に漁を好み、
10月2日夜も数珠子(ずずこ)というものにて鰻をとらえんと、
河筋所々をあさるに、鯰(なまず)しきりにさわぎ鰻(うなぎ)一つも得ず、
ただ鯰三匹を得たり。
さてつらつら思うに、かく鯰の騒ぐ時は必ず地震ありという。
若しさることもあらんと、漁をやめ家に帰り、
庭に筵(むしろ)をしき家財道具をとり出して異変のそなえをなせり。
その妻はいぶかりて、ひそかに笑いけるに、
その夜地震あり、住居は破れけれども、器物は更に損せず。・・・」

 

これは昔の人がナマズと地震の関係を、
かなり科学的に観察している記録で、
「ナマズの騒ぐときは必ず地震あり」と
記されているところから見ると、
以前から、ナマズには地震予知能力があると
いい伝えられていたのでしょうね。

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大正12年(1923年)の関東大震災のナマズの地震予知!

大正12年(1923年)の関東大震災の前に、
ナマズが騒いだ例がいくつか記録されています。

 

科学的に追求した例では、
地震の頻度とナマズの敏感度との間に
深い関係があることを、
1932年に、畑井博士と小久保博士が
実験によって確かめています。

 

しかし、
はたしてナマズが騒いでほんとうに地震はくるのでしょうか。

魚の研究者である末広恭雄(すえひろやすお)博士は
「ナマズは地震の前駆現象(?)に対しては、
一応敏感だといえそうだが、
地震の前駆現象だけに敏感だというわけではなく、
天候の変化や、
その他の自然現象の変化に対しても敏感のようだから、
ナマズが騒いでも、必ずしも地震が来るとはいえないわけだ」といっています。

 

まとめ

ナマズは、ほんとうに地震を予知できるかは、
断定することはできませんが、
天候や自然現象などの変化には、
すごく敏感なようです。

今日も読んでくれてありがとうございました。

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