物知り博士になろう

おもしろ雑学ブログ

なぜ電話をかけるとき「もしもし」って言うの?当時の電話代っていくらかかったの?

f:id:naosikiko:20211225123757j:plain

もりもりです。

わんこ先生。
今は、スマホでカンタンに電話できるけど、
昔はどんなふうにしてかけてたの?

ニャン太くん。
昔はだな。電話交換手に相手の番号を伝えて、電話をつないでもらっていたんじゃよ!

日本で電話が開通したのは明治23年です。

当時は今のように直接相手に電話することが出来なかった。

電話交換手に相手の番号を伝えて、電話をつないでもらうという、すごく不便なやり方だったのです。

手紙やハガキよりも、伝えることは早いけど、ひと苦労ですね。

・なぜ電話をかけるとき「もしもし」なの?

・開設当時の電話代は?
についてお話ししますね。

(出典元:つい誰かに話したくなる雑学の本)

スポンサーリンク

 

なぜ電話をかけるとき「もしもし」なの?

電話をかけるときには、「もしもし、○○です」って無意識に「もしもし」と相手に言っていないですか?

街中で電話をかけている人を見てみると、中には「おれおれ」とか「わたし」っていう人もいるでしょうけど。

でもほとんどの人は、「もしもし、もしもし」って相手を呼んでいますよね。

この「もしもし」ですが、これから何かいいますよっていう気持ちで、「申します、申します」といったのが一般化しますが、それではいいにくいので、簡素化されて、「もしもし」になったといわれています。

また、「申す、申す」が転じたという説もあります。

 

ところが、この「もしもし」が電話がはじまったころからの相手への呼びかけ語ではなかったのです。

東京の電話交換がはじまったのは明治23年(1890年)12月16日ですが、それに先立って電話交換の公開実験が催されています。

 

そのときのもようが、同じ年に発行された読売新聞に、次のように出ています。

「ここにおいて需要者は、聴音器を両耳にあて、器機の中央に突出する筒先を口にあて、まず『オイオイ』と呼びて用意を問いあわせ、(交換手につないでもらって、相手が出ると)『オイオイ』の声を発して注意し、先方よりの承諾の挨拶あるを聴音器にて聞き取り、それより用談に入るなり」

つまり、電話が開通したときは、「もしもし」ではなくて「オイオイ」だったのです。

ずいぶん、偉そうですね。

しかし今と違って、当時電話を持っている人といえば、高級官吏(こうきゅうかんり)とか実業家など、みんな偉いさんばかりだったのです。

 

ちなみに当時の電話帳を開いてみると、「渋沢栄一(しぶざわえいいち)158番大隈重信(おおくましげのぶ)177番、後藤象二郎(ごとうしょうじろう)247番」などの名前が見られます。

ところで、この「オイオイ」に対しての受けての応答は、なんと「ハイ、ヨウゴザンス」が、いつごろから「もしもし」に変わったかは、今のところ明らかになってはいません。

f:id:naosikiko:20211225141402j:plain



開設当時の電話代は?

開局当時は、月額40円。

当時の物価を現代に換算すると約3,800倍。

なんと、月額15万円です。

高いですね。

ただし、東京市内(当時)の通話は月額料金を払えば無料だったそうです。

ちなみに、東京から横浜の通話(市外電話)には、5分で15銭(現代に換算すると2,250円相当)かかったそうです。

当時としては、気軽なコミュニケーション手段ではなかったようですね。

f:id:naosikiko:20211225141557j:plain

スポンサーリンク

 

最後に

当時は、手紙やハガキがおもな伝達手段だったので、電話で遠くにいる相手とすぐに会話ができることは、魔法のような感覚だったのでしょうね。