もりもりです。
無限なる宇宙。
そんな宇宙に興味を持ったことはないですか?
たとえば、宇宙に果てはあるのか?
宇宙には、どれだけの星があるのか?
それぞれの星は、どんな形をしているのか?
宇宙人はいるのか?
気になることはたくさんありますよね。
そんなことを知りたくて、生まれたのが望遠鏡だと思います。
果てしなく遠い宇宙の星も、望遠鏡を使うことで、いろんなことが、わかるようになりました。
肉眼では見えなかった暗い星も、月のクレーター(でこぼこしているもの)、火星や木星のリングなども、はっきりと見えます。
そんな望遠鏡はどのようにして誕生したのでしょうか?
世界最大級といわれる日本が作った望遠鏡「すばる」、日本国内では最大といわれる「なゆた」についても、どれだけすごいのか調べてみました。
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望遠鏡はどうやって誕生したのでしょうか?
現在、私たちが日常使っている物の中には、偶然から誕生したものはたくさんあると思います。
望遠鏡もそのひとつです。
今から、約400年ほど昔、オランダの眼鏡屋ハンス・リッペルスハイは、自身が眼鏡師という職業柄、様々なレンズを取り扱っていました。
そしてある時、2枚のレンズを組み合わせると遠くにあるものが、まるで自分の近くに引き寄せられたように、大きく見えることに気づいたのでした。
これが、「光学望遠鏡(こうがくぼうえんきょう)」の誕生のきっかけなのです。
その話を聞いたガリレオ・ガリレイは自分で望遠鏡を組み立てると、すぐに実行に移します。
迷わずに、すぐに行動に移せるのが発明者なんでしょうね。
これによって、未来は大きく変わっていくのです。
望遠鏡の誕生です。
自分で作った望遠鏡を宇宙に向けると、肉眼では発見できなかったものが、見えてきます。
たとえば、月のクレーターや金星が地球で見る月と同じように満(み)ち欠けすること、木星には4つの衛星があることなどを発見しました。
ガリレオが最初に作った望遠鏡
ガリレオが最初に作ったのは、レンズの直径が16ミリメートルの小さな望遠鏡です。
その後、いろんな望遠鏡が作られ、望遠鏡はどんどん大きくなっていきます。
現在、世界最大級の望遠鏡は日本が作った「すばる」で、鏡は直径が 8.3m もあります。
すごく大きくないですか!
望遠鏡には光を集めるためのレンズ(対物レンズ)が入っており、レンズが大きくなれば、たくさんの光を集められます。
小さくできないのって思いますが、遠くの星を明るく見るには、光をたくさん集めることが必要で、どうしても大きくなってしまうのですね。
部屋の窓を大きくするほど光がたくさん入ってきて明るくなるのと同じ原理なんです。
「すばる」は宇宙のはるか遠くの銀河を見つけています。
その距離は約127億光年*1。
その距離が、現在見ることができるギリギリの距離なんでしょうね。
そして、国内最大の公開天文台は、兵庫県立大学西はりま天文台の「なゆた」望遠鏡です。
目に見える光を集めて星を観測する光学望遠鏡に対し、電波を観測する「電波望遠鏡」があります。
目には見えませんが、宇宙には強い電波を出している星がたくさんあります。
また、宇宙空間を漂(ただよ)うチリやガスなどを観測する場合も、電波望遠鏡を使います。
電波望遠鏡を使えば、チリやガスが集まり星が星が誕生するようすなども観測できます。
すばる望遠鏡、なゆた望遠鏡とはどんな望遠鏡なんでしょうね。
すばる望遠鏡
すばる望遠鏡は、日本で作られた望遠鏡なのに、ハワイに建てられています。
宇宙を観測するには、日本よりも、好条件がそろっているからです。
すばる望遠鏡は、日本の国立天文台の世界最大級の望遠鏡です。
天文観測に適した気象,高度,アクセスなどを備えるアメリカのハワイ島のマウナ・ケア山頂(標高4205m)の国際観測所(ハワイ大学管理)内に1999年に完成。
光学赤外有効口径8.2m、総重量500tの反射望遠鏡で、近紫外線〜可視光線〜中間赤外線での観測が可能。
主鏡の支持方式(鏡面形状補正装置)や本体を保護するドーム(楕円柱形自然風制御方式)など最新の技術を結集。
1999年1月に最初の天体観測に成功し、その後50億光年の距離にある銀河団の撮影をするなど、計画通りの性能を発揮しています。
①、「すばる」の名前の由来・・・
国立天文台が建設準備を進めていた当初のプロジェクト名は、「大型光学赤外線望遠鏡 (Japan National Large Telescope; JNLT)」でした。
建設が始まった1991年に、望遠鏡の愛称の公募を行いました。
そして、約3,500通の応募の中から選ばれた名前が「すばる」だったのです。
話はそれますが、昔よく流行った歌で、谷村新司の「すばる」がありましたね。
すばるというと、その歌を思い出しますね。
「すばる」はプレアデス星団の日本名で、
清少納言の随筆『枕草子』には「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。…」と記されています。
②、すばる望遠鏡の鏡は世界一・・・
「すばる」の鏡は、直径が 8.3m (実際に使われる部分は直径 8.2m) の特殊な超低熱膨張ガラス (ULEガラス) でできています。
このガラスをアルミニウムでコーティングした「すばる」の主鏡は、一枚の鏡として世界最大級の大きさなんです。
たとえば、「すばる」の主鏡を関東平野ほどの、大きさに拡大したとしても、表面のでこぼこは、わずか新聞紙一枚分の厚さに相当する程度なんだそうです。
すごいですね。
さすが世界に誇れる、日本の技術力ですね。
③、なぜハワイのマウナケア山頂に造ったのか・・・
天体観測を行う場所として必要な条件は、「天気がよいこと、大気が安定していて星像がゆらがない (またたかない) こと、湿度が低いこと、夜空が暗いこと」などが上げられます。
マウナケア山頂は、これらの条件がすべてそろった理想的な天体観測の場所です。
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また日本からハワイへのアクセスが容易であることも、選ばれた理由の一つといえます。
なゆた望遠鏡
日本国内最大にして公開望遠鏡としては、世界最大を誇る口径2mの経緯台式の望遠鏡。
その力は100億光年もの時空を超えて宇宙の果てを見ることを可能にします。
60cm望遠鏡 西はりま天文台の開設以来、公開天文台のパイオニアとして活躍してきた赤道儀式の望遠鏡。
手を伸ばせばそこに届くように見ることができる数えられないほどの星々、星雲や星団、月や太陽を様々な望遠鏡で観望することができます。
「なゆた」望遠鏡の名前の由来・・・
「那由多(なゆた)」という言葉は、古代サンスクリット語で「極めて大きな数」を意味していて、日本の数詞では「1に0が60個つく数」を表します。
公募によって付けられたこの名前は、無限に広がる大宇宙を余すところなく観測する望遠鏡になってほしいという願いが込められています。
「なゆた」望遠鏡のすごいところ・・・
人間に例えると「瞳」にあたる、世界最大を誇る「なゆた」の反射鏡の直径は2mあります。
大人の瞳と比較すると、直径で約290倍、面積にすると約8万倍になるのです。
それだけ多くの光を「なゆた」の鏡は集めることができるということです。
自分の瞳が290倍になったのを想像してください。
すごいと思いませんか。
想像を超えるほど、リアルな月の地形、美しい土星のリング、木星の縞模様と大赤斑、火星の極冠や朝霧、天王星や海王星、冥王星と親しみのある太陽系の星々の素顔を見れるのです。
「なゆた」は、一般の方が日常的に見学したり星を直接覗くことができる望遠鏡としては世界最大です。
施設案内
施設名称 :兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 天文科学センター / 西はりま天文台
住所: 〒679-5313 兵庫県佐用郡佐用町西河内407-2
入場時間: 9:00-21:00 入場料 無 料(ペット不可)
休業日: 毎月第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)
施設休業:(7月中旬に1週間、10月中旬に3日間)、 年末年始(12月28日〜1月3日)
天文台の見学時間: 9:00〜18:00(北館は17:00まで)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 天文科学センター
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まとめ
望遠鏡の開発は、人類にとっての宇宙開発には欠かせないものです。
実際、世界最大の望遠鏡で宇宙をのぞいたことはないですが、すごいんでしょうね。
すっごく小さくて暗い星でも見えるんでしょうね。
今日も読んでくれてありがとうございました。
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*1:光年とは光が1年で走る距離で、1光年約9兆4千6百億キロメートル