もりもりです。
舌の不思議についてです。
舌は味を感じる感覚器のほか、食物を唾液と混ぜ合わせて消化を助けたり、飲み込むのを助けるはたらきがあります。
ほかにも、言葉を話したりする、コミュニケーション器官の働きもしています。
言葉の発声は、肺から押し出される空気が声道を通るとき、普段は開いている声帯が狭まることにより空気が振動し、口の中の共鳴によって様々な音に変化させてつくられます。
この時、舌は柔軟に動き、異なった音を発する手助けをしています。
それでは、
・舌はどのようにして味を感じているのか?
・味覚地図は存在するのか?
・舌を見ると体の調子が分かる?
について記事にしました。
(出典元:徹底図解人体のからくり)
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舌はどのようにして味を感じるているのか?
舌は筋肉のかたまりで、味を感じる感覚器でもあります。
まず、舌をよく見てください。
ツブツブが一面に並んでいますよね。
これが、味覚を感じる味蕾(みらい)という器官なんですよね。
花の蕾(つぼみ)に似ていることから、味蕾と名づけられたそうです。
味蕾は舌以外に、軟口蓋(なんこうがい)*1や頬の内側にもあります。
舌は唾液と混ざった食物の成分が接触すると反応し、その刺激が神経から大脳に伝わって「美味しい」とか「まずい」とかの味覚を感じるのですね。
味覚は、「酸っぱい・甘い・苦い・塩辛い」の4つからなっています。
どんなに複雑な味でも、これらの4つで構成されているんです。
舌先は甘さを感じ、舌の奥は苦味を感じるというように、舌の場所で反応する味が異なるのです。
そして、味覚はよりより刺激の強い味を感じるようになっているので、スイカに塩をかけると塩味より甘みが勝って甘く感じるのです。
苦味だけは、舌根との境の有郭乳頭あたり、さらには舌根の部分で感じ取られます。
しかし、近年では舌の部位による感受性に違いはないともいわれています。
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味覚地図はほんとうに存在するの?
味覚地図って聞いたことがありますか?
これは、1901年に発表された論文がもとになってできた説です。
学校で習った人もいるかもしれません。
「酸っぱい・甘い・苦い・塩辛い」の味覚を感じる場所は、舌の先や奥など、舌の部分によって違うといわれています。
その味覚を感じる舌の場所を地図に見立てているのですね。
私たちは食べ物を食べると、味を感じますよね。
この味はすごく「おいしい」とか「まずい」とかのようにです。
私たちが、安心して色んなものを安心して食べることが出来るのは、私たちの先祖が食命がけで食べ物を探してくれたおかげです。
食べてみて、害はないかを判断してきたのです。
つまり、味覚は生きていくための重要な感覚なのですね。
口の中で食べ物が咀嚼(そしゃく)*2されると、食品の組織が破壊されて、食べ物や飲み物に含まれる化学物質(味物質)を感知すると、電気信号となって脳に伝わり、甘味や酸味、塩味などの味を感じるのです。
少し前までは、「甘味は舌の先端で」「苦味は舌の奥で」などと、舌の異なる領域で味を感じる「味覚地図」の存在が信じられてきましたが、現在では、ひとつの味蕾ですべての基本味を感知するという仕組みが明らかになっているそうです。
舌を見ると体の調子が分かる?
診察の際、「舌を見せて」といわれたことがないでしょうか?
これは舌を見れば全身の状態が、ある程度わかるからなのです。
健康な色はピンク色で湿っています。
・ストレス過多:舌が青白く、両脇に歯形がついている
・ドロドロ血液:舌が全体に紫がかり舌のうえにあるボツボツが黒っぽい
・胃腸が悪い:舌の上の白いコケが多い
このように舌を見れば、体調が分かると言われています。
まとめ
舌の味覚を感じる力はすごいですよね。
味覚を感じることによって、安心して食べることができるんですね。
今日も読んでくれてありがとうございました。
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