もりもりです。
エスカレーターの登場により、つらい階段を上ることも少なくなりました。
お年寄りや体の不自由な人は、すごく助かりますよね。
こんな便利なエスカレーターは、どのようなしくみになっているのでしょうか?
・故障したときは大丈夫?
・安全装置は?
について調べてみました。
最後まで読んでくださいね。
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エスカレーターは終わりのない階段!
今ではデパートや駅など、あらゆる場所にエスカレーターはありますよね。
エスカレーターは、とぎれのない階段です。
かんたんにエスカレーターの構造を説明すると、足を乗せる板を何枚もつないで輪につなぎ、それをモーターで回転させているんです。
モーターが動いている限り永遠に階段が出てきます。
むずかしくいうと、エンドレスの階段が一定の速度で移動する運搬機械をエスカレーターといいます。
エスカレーターの構造
エスカレーターの上階に行くと、その下が機械室になっています。
ドライブチェーン(騒動鎖)で、上部鎖車を回すと階段が動き、上下の鎖車を回って循環運動をするしくみです。
このとき、乗り降りがしやすいように階段は、「乗降口に近づくにつれて順次、床面と水平になる」ようになっています。
乗客の足の安全のために、考えられた構造になっているんです。
エスカレーターの傾斜角度は30度。
高さは3〜5m、速度は毎分25〜30mぐらいが
ふつうです。
安全装置はどうなっているか!
エスカレーターに何か異常が起こったときは電磁製動機、調速機でただちに停止するようになっています。
では、どのような安全装置があるのでしょう?
①、スカートガードパネル用安全装置
踏段とスカートガードパネルとの間に異物がはさまり異常検出したとき停止させます。
②、非常停止ボタン
非常の場合に押して停止させます。
③、移動手すり入り込み口安全装置
移動手すり入り込み口に手や異物が、はさまり異常検出したとき停止させます。
④、踏段異常検出装置
踏段が部分的に持ち上がり異常検出したとき停止させます。
⑤、踏段チェーン切断検出装置
踏段チェーンが伸びたり、万が一切断した時に停止させます。
⑥、移動手すりスリップ検知装置
移動手すりがスリップし異常検出したときに停止させます。
⑦、駆動チェーン切断検出装置
駆動チェーンが万が一切断したときに停止させます。
⑧、電磁ブレーキ
電源が切れたり、各部の安全装置がはたらいたときに停止させます。
⑨、電気回路保護装置
短絡や過負荷がかかったとき停止させます。
⑩、住防火シャッター連動装置
防火シャッターが閉じ始めるとき停止させます。
※設置条件により組み込まれます。
(東芝株式会社ホームページより)
エレベーターとのちがい
エスカレーターは階段の幅は、80cmと120cmの2種類が最も多くて、
エスカレーターが、1時間に運べる人数は、幅80㎝が5000人、120cmが8000人です。
エスカレーターは、「エレベーターと比べて輸送力は数倍」あります。
しかし、真っ直ぐ上に上がったり下がったりという昇降運転ができない!
スピードも遅い。
このため、エレベーターとエスカレーターは、利用方法によって使い分けられています。
地階から屋上までというように、一度で多数の階をあがるときにはエレベーター。
1階から2階、2階から3階というように、1階1階あがるときにはエスカレーターというようにです。
日本初のエスカレーターは!
日本初のエスカレーターは、1914(大正3)年、東京日本橋にある三越百貨店。
しかし、このエスカレーターは、足で踏む面がふつうの階段のように平滑、
しかも現在のエスカレーターのように、上下の端に水平部分がなく、直接床から出没するので降りる際は床面にぶつからないように必ず横に降りる必要があったのです。
そのため、一般の人にはあまり利用されず、その後もあまり発達しなかったようです。
その後、1923(大正12)年に改良されたエスカレーターが、東京銀座の松屋百貨店に取り付けられます。
1928(昭和3)年には、大阪で初の国産品エスカレーターが取り付けられます。
現在に至るまでこの形式を利用しています。
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最後に
階段を歩くのはけっこう疲れます。
お年寄りや体の不自由な人にとってはつらいです。
しかし、エスカレーターは、乗れば上の階まで自動で運んでくれます。
すごく便利な乗り物ですね。
今日も読んでくれて ありがとうございました。