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カラスは本当にかしこいのか?頭がいいと思われる行動とは!

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もりもりです。

都会で見かけるカラスといえば、ゴミをあさる凶暴な鳥という印象があります。

この、都会で見かける、カラスには2種類います。

ハシブトガラスとハシボソガラスです。

その名の通り、くちばしが太いのがハシブトガラスで、細いのがハシボソガラスです。

カラスは、昔から賢い鳥といといわれていますが、本当なのでしょうか?

調べてみました。

(出典元:なぜなぜ?身近な科学の雑学帳)

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カラスは賢いのか?

カラスの脳地図

慶応大学の渡辺茂教授は、〝カラスの脳地図〟を作って、カラスが本当に賢いのかを調べました。

すると、本当に賢いことが確認できたという。

脳地図とは・・・

まず、カラスの脳をマイナス20度で凍らせます。

それをスライスして染色(せんしょく)液で染め、神経細胞の集団を区分したものが脳地図です。

それによると、「思考、学習、感情」をつかさどる大脳がきわめて大きいことがわかったそうです。

渡辺教授は、ハトの研究によっても知られています。

ハトにピカソとモネの絵を見せて、見分けられるかという研究です。

ヒトであれば、ピカソやモネの絵を全部知らなくても、それぞれ2~3枚見れば見分けることができるようになります。

ピカソとモネの絵はそれくらい特徴があります。

 

では、ハトは両者の絵を見分けられるのでしょうか?

それを知るために、渡辺教授はまずハトを2つのグループに分けた。

 

片方のグループにはピカソの絵を見分けられるように、もう片方のグループにはモネの絵を見分けられるように訓練します。

 

訓練の内容は、スクリーンにピカソの絵とモネの絵をランダムに映し出し、片方のグループにはピカソの絵をつつくとエサを与え、もう片方のグループにはモネの絵をつつくとエサを与えるというものです。

その結果、ハトは訓練で使ったのと違う絵を見せても、ピカソの絵とモネの絵を見分けらえるようになったそうです。。

カラスの脳化指数高い?

脳の発達の度合いは、「脳化指数」*1というもので示されることが多いです。

その脳化指数の中で、カラスは犬や猫よりも数値は高いのです。

単純に脳化指数の値だけでは賢さを測れるものではありません。

しかし、賢さの目安とはなるのではないでしょうか。

一部の動物の脳化指数

脳化指数
ヒト 0.89
イルカ 0.64
チンパンジー 0.3
カラス 0.16
イヌ 0.14
ネコ 0.12

 

 

カラスにはこんなこともできる

・車を利用し木の実を割る

カラスが道路にくるみを置き、車に引かせてから食べる姿が多く目撃されています。

きっちりタイヤが通る場所を把握してくるみを置き、車の力を利用して木の実を食べているのです。 

カラスは知能が高く、動く車の近くで生活をしたり、車が通りがかったりするだけで距離感がわかるようになるといわれています。

また、空高くから硬い地面へクルミを落として、その勢いで割るという種類もいます。

・ 固いエサは水にふやかして食べる

カラスは雑食で、なんでも口にしますが、固くて食べにくいものもあります。

そんなときは、カラスは水たまりや公園の水場などにいき、エサを浸すことでエサをふやかしてから口にするそうです。

また、辛いエサを与えられると、同様に辛いエサを水で洗ってから口にするといわれています。

・道具を作る

 1996年に、ネイチャーという雑誌でカラスが道具を使っている姿が掲載されました。木の葉を利用し、くちばしで葉っぱを切り取っていき、柄だけを残し、まっすぐな棒に加工したそうです。

その結果、木の幹の奥深くにいた幼虫を食べたという結果がでています。

・カラスは人の言葉をしゃべる

カラスは知能が高いため、人間の言葉さえ覚えることができるといわれています。

7歳程度の知能を持っているといわれ、非常に頭がよいです。

しかし、人間の言葉を話すカラスは「保護をされたカラス」ということです。

人間に触られたカラスは、次第に人間の言葉を真似するようになるそうです。

カラスに関する謎

カラスの死骸(しがい)を見かけない?

カラスの姿はよく目にするけど、カラスの死骸(しがい)を見たことがないと思いませんか?

実は、林の奥などにはカラスの死骸を見かけることがあるそうです。

注意していれば、街中でもカラスの死骸を見つけることができるようです。

カラスは人を襲う?

これは、ヒナがかえってから巣立つまでの約1か月期間だそうです。

なので、5月から7月ころは気をつけよう。

この時期に知らずに巣に近づいたりすると、襲われることがあるので酢には近づかないことです。

襲ってくるまでに、必ず威嚇(いかく)行為をしてきます。

例えば、「カッ、カッ、カッ」という短い鳴き声をあげながら頭上を飛びまわったり、木の枝や葉を落としてきたりします。

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最後に

研究をした結果、本当にカラスは賢い鳥だったのですね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

 

*1:脳化指数は、その体重に見合った脳の大きさに比べてどのくらい大きい脳を持っているかを示している。ただし、それが等しければ同程度の知性であるという先験的な理由は乏しい。