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ゾウの先祖は鼻が短かった!なのになぜ鼻が長く伸びたのでしょう?

もりもりです。

動物園の人気者、ゾウさん。

大きな体に、すごく長~い鼻。

その、長~い鼻をじょうずに使って、水を飲んだり、体に水を吹きかけたり、食べ物を上手にくるっとつかみ口に入れる。

鼻が手のようなもの。

でも、この長い鼻がなければ、水も飲めないし、食べ物を口に運ぶこともできないのですから。

ゾウにとって、鼻は死活問題ですよね。

そんなゾウさんの特徴などをお教えしますね。

最後まで読んでくださいね。

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ゾウの鼻はなんでもできるすぐれもの

ゾウの1番の特徴といえば、やはりあの長ーい鼻。

ゾウの鼻は、上唇と鼻が進化してグーンと一の伸びたものなのです。

生きていくための進化って、すごくないですか。

 

ゾウの鼻は、骨も軟骨もなくて筋肉と腱(けん)*1だけでできている。

骨も軟骨もがないから、上下左右に自由自在に鼻を動かすことができるのですね。

骨があれば、動かせない場所も出てくるのですから。

 

でも、ここまで鼻に依存しているなら、鼻がケガとかして動かせなくなったらどうするのでしょうね。

立ったままでは、口が地面に届かないんですよ。

水を飲んだり、草を食べるたびに足を折り曲げるわけにはいかないんです。

敵がいない場所ならいいけど、猛獣のいる、ジャングルや自然界でそんなことをしていれば、いつ敵に頭をがぶって噛(か)まれるかわからないのですよ。

のんびりとひざまづいて、水や草を食べてるひまなどないです。

ゾウの鼻はまるでポンプなみ

ゾウの鼻は、なんと一度に7リットル以上の水を吸い込むことが出来るのです。

そして、鼻で吸い込んだ水は、鼻の先を口の中に入れて噴き出して口に入れて飲むのですね。

直接、鼻を口に入れて飲まないのです。

ところで、そんなにたくさんの水を鼻に入れて大丈夫なの?

呼吸はできるの?苦しくないのって思ってしまいますよね。

でもそれで生きてるから、心配はないんでしょうけどね。

器用すぎる鼻

鼻先もすごく器用で、人間の爪よりも小さいピーナッツを、でかい鼻でつまんだり、箸(はし)でつかめないほどの、やわらかい豆腐をこわさずつかむことが出来るのです。

 

嗅覚もすぐれている。

もちろん、鼻なんですから匂いをかぐこともできます。

見かけによらず、嗅覚もすぐれているのですね。

 

だてに長いだけではなくて、鼻を高くあげたり、鼻を背中のほうに動かして、背後から近づいてくる猛獣の匂いなどを察知できるですね。

 

ほかにもゾウの鼻は使い道があります。

それは水の中を泳ぐ時です。

ゾウは野生の環境において、食べ物を探し求めて川を泳いで渡ります。

私たち人間は、水にもぐるときにシュノーケルを使いますが、ゾウも鼻をシュノーケルのようにして、鼻の先を水面に出して息継ぎをしているんです。

 

こんな説がもあります。

ゾウの長い鼻は、もともと水の中で息継ぎをするためのもので、息継ぎをするうちに、鼻の長さが少しずつ伸びてきたという説があります。

 

ゾウの鼻が長くなった理由

ゾウの長い鼻には進化の秘密が隠されていた。

その秘密とは?

体が大きくなるにつれて鼻も長くなった?

体が進化の過程で大きくなるにつれて鼻も長くなったもいわれています。

体が大きくなると、当然体重も重くなりますよね。

草を食べるのには、ひざを曲げ、口元を地面に近づけなければならない。

しかしあの巨体では重労働です。 

それで象の鼻が長くなっていったという説です。

ゾウの祖先は水中で暮らしていた ?

ゾウの先祖は、水の中で生きていたといわれています。

哺乳類であるクジラも水の中で生活しているので、ゾウも水の中で生活していても不思議ではないですよね。

巨体ならば、陸上よりも水の中のほうが、浮力で体が軽くなるので楽なのかもしれません。

肺呼吸なので、呼吸をするたびに、水の上に鼻を突き出していたそうです。

そのため、呼吸がスムーズになるように鼻が長くなっていったいう説です。

 

 実際に象が水の中で暮らしていたということを裏付ける事実があります。

それは、ゾウの祖先の化石が海の近くでたくさん見つかっていること。

もしかしたら、ゾウの先祖は水中と陸上、両方を行き来しながら暮らしていたのかもしれません。

ゾウは低周波音で話をしている?

ゾウは鼻を、コミュニケート*2のためにも使っているそうです。

 

例えば、人間があいさつをかわすときに握手をするように、ゾウは長い鼻と鼻をからませたり、鼻を相手の肩にまわしたりするのです。

 

ゾウは耳も大きい・・・

ただ大きいだけではない、聴覚はすごく発達している。

ゾウは、鼻の穴を使って、ヒトの耳には聞こえないような超低周波音を出していて、ゾウの耳は、その低周波音をとらえることができるそうです。

 

ちなみにヒトの耳に聞こえるのは20ヘルツ以上の音だから、それ以下の低さの音でコミュニケートしていることになる。

 

また最近注目されているのは、ゾウの足の裏である。

 

ゾウは耳だけでなく、足の裏でも音を感じているというのだ。

真偽(しんぎ)のほどは定かではないが、2004年のスマトラ島沖地震のとき、タイでは津波がくる1時間前にゾウたちは高台に走り出し、難を逃れたという。

 

これも、地震によって発生した超低周波音をゾウの耳、あるいは足の裏でとらえたのではないかといわれる。

 

なお、ゾウにはアフリカゾウとアジアゾウがいて、耳の大きいほうがアフリカゾウ、小さいほうがアジアゾウである。

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最後に

ゾウの鼻って、なんであんなに長いのだろうか。

だれしも考えたことはあるでしょう。

でも進化して長くなったとはね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

 

*1:筋肉が骨につく際にその仲介をする強い結合組織の部分。 腱の長さ、太さ、形などは筋肉によって異なるが一般に細長い筋肉では紐(ひも)のように長く、板状の筋肉では薄くて広い。コトバンク

*2:自分の意思や感情を相手に伝えること。