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冬眠の3つのパターンとメカニズム!土の中に埋まっているのに窒息しないのはなぜ?

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もりもりです。

動物が冬に活動をやめて寝てしまうことを『冬眠』といいます。

冬眠のパターンには、カエル型、コウモリ型、クマ型があります。

その反対に夏に活動をやめる『夏眠(かみん)』というものもあります。

・冬眠のパターンとメカニズム

・哺乳類の冬眠パターン

・夏眠をするのは乾燥対策

・冬眠する動物は土の中で呼吸しているの?

について調べて見ました。

最後まで読んでくださいね。

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冬眠のパターンとメカニズム

カエル型冬眠

カエルやヘビは『変温動物(へんおんどうぶつ)』といって外界の温度によって体温が変化します

外界の温度が下がる真冬は温度が下がり、体が冷え切ってしまいます。

そうなると、エサをとったり、子孫を増やすという活動が出来なくなってしまう。

 

冬眠のメカニズムはシンプルで、秋口まで餌を食べまくることで、寒い冬の時期は何も食べなくてもいられるような体のしくみが出来上がったんです。

 

秋も深まると、ヘビやカエルは出来るだけたくさん食べて皮下脂肪をつける。

そうすることで、体にエネルギーのもとを蓄えるんです。

その後、地下深く、あるいは水底、岩のすき間、石の下などの温度の低下や変動の少ない場所に移動して冬をこします。

冬眠中はエネルギーの消費が少ないので、何も食べなくても生きられるのです。

昆虫の越冬法

鳥類(ちょうるい)と哺乳類(ほにゅうるい)をのぞくほとんどの動物が変温動物です。

冬になると昆虫などは、めっきり少なくなります。

寿命で死んでしまう場合もありますが、土の中、落ち葉の下、朽木(くちき)の穴、
岩のすき間などにもぐって冬をこすのです。

成虫のまま越冬する場合もあれば、幼虫、さなぎ、卵で過ごすこともあります。

森や林、沼や川、庭や公園などでは、たくさんの生き物が越冬しているのです。

コウモリ型冬眠とクマ型冬眠

コウモリは恒温(こうおん)動物です。

外界の温度に関係なく、一定の体温を保つ動物の仲間ですが冬眠している間は外気と同じくらいまで体温が下がります。

ヤマネ、シマリス、ハムスターなどが、この型の冬眠をします。

 

クマは木の根元のほら穴などで冬眠しますが、体温は下がらず眠りも浅いので、おどろかされるとすぐ目覚めてしまいます。

雌(めす)グマは冬眠中に子を産み、乳を飲ませて育てます。

 

冬眠する哺乳類(ほにゅうるい)に小型の動物が多のは、体が小さいわりに熱エネルギーの消費が大きいからなのです。


冬はエサの確保がすごく難しいので、生きのびるために冬眠するようになったのでしょうね。

 

リスは秋のうちに木の実などを、巣に貯めこんで冬ごもりの準備をします。

そして環境のいい穴の中で寝ますが、急に温度が下がったりして環境が悪化すると、いったん起きてもっといい場所へ移ることがあります。

ときどきエサを食べたり、排泄もします。

哺乳類の冬眠パターン

哺乳類の冬眠には3パターンあります。

ヤマネタイプ

冬眠中に体温を0℃近くまで下げ、冬眠中に食べ物を食べることはありません。

秋に蓄えた脂肪を分解し、エネルギーにします。

冬眠中の体重は夏の活動期の2倍にまで増えます。

冬眠中もずっと眠っているわけではなく、10~14日に1回の間隔で目を覚まします。

シマリスタイプ

冬眠中に2.8~8℃位に下げ、ヤマネと異なり秋に脂肪を蓄えることなく体重にも大きな変化はありません。

冬眠期間中もずっと眠っているわけではなく、10日に1度は体温を上げて目を覚まします。

その時に貯蔵した食料を摂ったり排泄します。

クマタイプ

冬眠中でも大きく体温を下げることはなく、通常の体温より4~8℃程度下げる位です。

冬眠中に食べ物を食べることはなく、秋に体内に蓄えた脂肪を分解することで、エネルギーにします。

 

冬眠中に目を覚ますことはないので、食べたり排泄することはありません。

ベルディングジリスは、なんと年間280日位冬眠します。

 

夏眠をするのは乾燥対策

夏になるとめったに雨が降らず、あたり一面が乾燥地帯になってしまう地域の生き物が夏眠の知恵を身につけています。

 

夏眠をする動物は熱帯や亜熱帯で、雨季(うき)と乾季(かんき)のはっきり交代する地方に多く見られます。

 

トカゲやカナヘビは真夏には夏眠をするし、ナマコは夏になると海の深いところへ行って眠っているといわれます。

 

カタツムリなどは周囲の環境が悪いと、適当な場所を見つけてもぐり込み、ほとんど仮死状態で何年も過ごすことがある。

そのほか、ワニ、カメ、カエル、昆虫類の中にも夏眠するものがあります。

 土の中の気温

土の中は、温度変化が少なく、地上から3㎝下は、気温の変化をほとんど受けません。


「焼き畑」って一見生物がすべて死滅してしまうように思われます。


しかし、地中はほとんど温度が上がっていないので、土の中の生物はほとんど影響を受けないのです。


この性質を利用し、ヘビ、トカゲなどの爬虫類やカエルなどの両生類をはじめとする
多くの生物が地中で冬眠します。

 冬眠する動物は土の中で呼吸しているの?

人が土の中に埋められると、窒息してしまいますが、冬眠する哺乳類は、なぜ窒息しないのでしょうか?

 

冬眠中は代謝にエネルギーを著しく低下させている。

そのため、わずかな空気でも窒息しないと考えられています。

ヘビやカエルといった変温動物は、必要とする空気の量が少なくうえに冬季は代謝にエネルギーを使わないので土の中でも問題ありません。

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最後に

冬眠は生き延びるための知恵でもあります。

冬眠することで、エネルギー消費を下げ、食べなくても生きられるんですね。

最後まで読んでくれてありがとうございました。