もりもりです。
日本付近で発生した台風を見ると、かならず反時計回りです。
しかし、南半球で発生した台風は時計回りなのです。
なぜなのでしょう?
・台風はなぜ反時計回りなの?
・コリオリの力とは?
・コリオリの力はどうやって発見された?
・北半球と南半球では排水口のうずの回り方が違う?
についてお話ししますね。
スポンサーリンク
台風はなぜ反時計回りなの?
北半球と南半球では回り方が反対
まずは、天気図を見てみましょう。
台風は必ず反時計回りになっていますよね。
つまり、左回りです。
しかし、台風が左回りなのは地球の北半球だけなのです。
南半球では台風は時計回り。
右回りです。
北半球と南半球では、台風の回り方が正反対ということになります。
これは、コリオリの力によるものなんです。
コリオリの力とは?
地球は、北極の中心から見ると反時計回りに回っています。
逆に、南極の中心から見ると時計回りに回っていることになりますよね。
地球は24時間かけて1周しますが、地球で一番円周の大きい赤道では、円周が約 4 万 77kmあります。
その赤道上に立ってみると、時速約1600キロというすごい速さで東に動いているのです。
反対に地球の軸となっている北極点では速さはゼロになります。
北極点と赤道の真ん中では、赤道付近の半分の約800キロの速さになります。
赤道から北極点へ向かうにつれて自転のスピードは遅くなっていくということです。
そのために、北半球では南から北へ直進しようとすると右側の方にそれてしまうのだ。
北から南に向かう場合でもやはり右へそれる。
それが、コリオリの力です。
たとえば、東京は北海道の札幌よりも南にある。
そのため、自転の速さは札幌より東京の方が速い。
もし、飛行機で札幌から東京へ向かって直進しようとすると東京の方が速くまわっているため飛行機は取り残され日本海側にずれてしまう。
反対に、東京から札幌へ向かって直進しようとすると、札幌の方が速度が遅いので、飛行機は太平洋側に進んでしまう。
つまり、どちらも目的地より右側にずれてしまうということになります。
台風の風は外側から中心に向かって吹くが、北半球ではコリオリの力を受けて反時計回りになるのですね。
スポンサーリンク
コリオリの力はどうやって発見された?
コリオリの力が発見されたきっかけは、戦争だといわれています。
敵地へ向けて砲撃すると、なぜだか大砲の球が右側にずれてしまうことで気がついたのです。
あまり知られていないでしょうが、現在では大砲でもミサイルでも、コリオリの力を計算に入れて飛ばしているんですよね。
コリオリの力は車に乗っているときや、自転車に乗っているときでも働いているのです。
ただ、コリオリの力は車や自転車の規模では小さいので、ほかの要因にかき消されてしまっているのです。
車だと、道路とタイヤの摩擦や風の力などの影響の方が大きいです。
北半球と南半球では排水口のうずの回り方が違う?
コリオリの力というと、よく浴槽の排水口で水が北半球では反時計回りに、南半球では時計回りにうずを巻くといわれています。
しかし、実際には浴槽の排水レベルでは、コリオリの力はあまりに小さいので、ほとん影響を与えることはないです。
むしろ、浴槽の傾きとか栓を抜いたときの状態などの要因のほうが、反時計回りか時計回りかを決定する要因となります。
コリオリの力が、はっきりあらわれるのは台風くらいの大きさの場合だけなんですね。
まとめ
コリオリの力によって、北半球と南半球では台風の回り方が正反対なのは知らなかったですね。
ほかにも地球の自転の影響はたくさんあるんでしょうね。
今日も読んでくれてありがとうございました。
スポンサーリンク