もりもりです。
風邪をひいたりして、病院にいくと医者が背中や胸を手でトントンとたたいて診察することがあります。
それは、医者が患者の胸や背などを指先や打診器でたたき、その音により、診察する『打診(だしん)』といわれる診察方法なのです。
手でトントンと叩くだけで、いったいなにがわかるだろうか。
・打診法でなにがわかるのか?
・打診法はワイン樽がヒントとなった
についてお話ししますね。
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打診法でなにがわかるのか?
正常な肺は空気をいっぱいにふくんでいるので、胸を打診すると「コーン、コーン」という大きく澄(す)んだ音がひびく。
だが、肺炎や結核などに肺がおかされていると、肺の中に血液や膿(うみ)などがたまってくるので「コツコツ」とこもった音がするそうだ。
空のガラスのコップと水が入っているコップの音が違うようなものだ。
わかりやすい例として、スイカを手でトントンと軽くたたいて、実がどれくらいつまっているかを判別するのと同じことだ。
レントゲンでみればすぐにわかると思うが、こうした原始的な方法がとられているのは、お金がかからずに手軽な診断法だからだ。
打診法はワイン樽がヒントとなった
打診法を考案したのは、18世紀のオーストリアのアウエンブルッガーという医師だ。
宿屋を営む、アウエンブルッガーの父親が、ワイン樽をたたいてワインの残量を調べていたのがヒントになったそうだ。
音の違いで、ワイン樽の中身の量がわかるのなら、肺にも利用できるかもしれない。
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最後に
なぜ医者がトントンと胸をたたいて診察するのか、わかったでしょうか。
最後まで読んでくれてありがとございました。