もりもりです。
空飛ぶ魚と呼ばれている、トビウオ。
トビウオは、太平洋、インド洋、大西洋の亜熱帯から
温帯の海に生息する海水魚で、世界で50種ほど、
日本近海でも30種弱ほどいます。
トビウオは鳥のような羽があるわけではないのに
どうして飛ぶことができるの?
そして、どれくらい飛ぶことができるのでしょうか!
調べてみました。
スポンサーリンク
トビウオは、どうして飛ぶことができるのか?
トビウオの体の特徴です。
・細い筒状の逆三角形の体
・大きい胸ビレをもっている
・トビウオには胃が無く、消化管も直線である
トビウオは、鳥のように 飛ぶというよりも、
滑空するというのが正しいでしょうね。
胸ビレを広げてグライダーのように滑空しているのです。
細い筒状の逆三角形の体・・・
トビウオは、細い筒状の逆三角形の断面を持つ体をしており、
最大の種でも、全長は約30-40cm。
背は藍色で腹は白色。
胸ビレが発達して著しく大きく、
尾ビレは上端と下端が長く伸びたV字状で、
特に下端が長く水面から飛び立つ推進力を効率よく
伝えられるようになっています。
大きい胸ビレをもっている・・・
トビウオはすごく大きい胸ビレを持っていて、
滑空時には、この大きな胸ビレを広げて滑空しているのです。
胸びれがグライダーの翼の役割をしているのです。
トビウオには胃が無く、消化管も直線である・・・
トビウオには胃が無く、消化管も直線なのです。
トビウオは、消化管をなるべく短くすることで、
体内に食物を残さないようにして、体を軽くしているのです。
トビウオの骨を、同じ体重のサバの骨と重さを比べてみると、
トビウオの方が軽いのです。
この理由は、トビウオの骨がすき間だらけだからなのです。
書物にも「骨がそしょう(スカスカ)」と書かれているほどです。
このようにしてトビウオは、身を軽くしていたのです。
どれくらい飛ぶことができるのか?
トビウオの天敵である、シイラやマグロなどの魚が近づくと、
数十メートル助走したあと、尾びれで海面を叩き、
胸びれと腹びれを広げて空中に飛び出します。
海面を離れる瞬間のスピードは、「時速50キロメートル」に
達するともいわれます。
滑空速度は、「毎秒6~10メートル」で、
なんと「500メートル」も飛ぶことがあります。
42秒も飛んだ記録があるそうです。
着水するときは、まず尾びれの下半分で水面を叩き、
胸びれをたたみながら、上に向けていた頭を下げて海中に入ります。
トビウオはダツ目の魚で、近緑種にはダツのほかに、
サンマやサヨリなどがいます。
これら、ダツ目の魚たちは海面のすぐ下を泳いでいて、
よく海面を割って飛び跳ねます。
サヨリはトビウオのように長く飛ぶことはできませんが、
それでも海面から2メートル近くもジャンプするといわれています。
トビウオの飛行能力
滑空中は風にあおられてカーブすることもありますが、
原則的にはまっすぐにしか飛ぶことができません。
もともと空中と水中の両方を生活圏にしている両生類は別にして、
水中で生活している生き物にとって空中はまったくの別世界。
それなりの準備と能力がなければ立ち入ることはできません。
トビウオが身につけたこの滑空という能力は、
シイラやマグロにはもちろんなく、
空中にいる間はこれらの敵から逃れることができる。
とてもうまい危機回避法なのですね。
稚魚の頃からジャンプができる?
トビウオの稚魚は生後2週間ほどでヒレを大きくし始め、
稚魚のうちからジャンプをし始め、
もう飛ぶことが出来るのです。
こんなに小さいときから練習しているからこそ、
うまく飛ぶことができるのでしょうね。
お寿司でおなじみトビッコはトビウオの卵
イクラよりも、小さい赤色の卵。
お寿司でおなじみのトビッコです。
意外と知られていませんが、トビッコはトビウオの卵なのです。
身近にトビウオは食べ物として存在していたのですね。
その他、くさやの干物、
そして山陰地方から中国地方では“あご”と呼ばれ、
だしやちくわなどの練りものに使われています。
スポンサーリンク
まとめ
海面を飛んでいる姿はまるでグライダーのようですね。
すごく、カッコイイと思いませんか!
今日も読んでくれてありがとうございました。