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胃酸で胃が溶けないのは2つの機能のおかげ!食べ物が消化される時間は?

 

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もりもりです。

人間の体って神秘的ですごいですよね!

 

ほとんどの食べ物を消化してくれる胃。

 

胃は体の中に入ってきた食べ物を
胃液に含まれる強い酸などで消化してくれます。

 

強い酸なのに、
なぜ、胃そのものが溶かされないのでしょうか。

って疑問に思ったことはないですか!

 

そんな、疑問を解決したいと思います。

 

よかったら最後まで読んでくださいね。

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なぜ、胃は胃酸で溶かされないのか?

胃は、2つの機能で保護されている。

・胃の粘膜から胃壁を守る粘膜が分泌されている
・胃壁から塩酸を中和する物質が分泌されている

 

胃液が分泌される直前に粘液が素早く出されて、
厚さ1mmにも満たない薄いベールである粘液層で粘膜表面を被い、
胃壁をカバーしてくれるのです。

そして、その粘膜層と胃壁の間に塩酸を中和する物質
(重炭酸イオンと考えられています)が張り巡らされます。

つまり、「2重にガード」するという仕組みになっているのです。

 

 

これで完璧だ~っと思いますが、
実はそうではなかったんですよね。

 

完璧な2重ガードにも、ウィークポイントがあったんです。

 

それがストレスです。

 

ストレスで自律神経が乱れる

私たちの健康は自律神経によって、
すごく作用されているんです。

 

胃はとくに自律神経の乱れに敏感なんですね。


ストレスなどにより、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、
すぐに胃壁の血流が悪くなり、
粘液の分泌量が減ってしまうのです。

 

すると、どうなるのでしょうか?

 

粘液の分泌量が減ると防御力が弱まるので、
胃壁の粘膜が胃酸におかされて、
炎症を起こしてしまいますよね。


そんな状態が、長く続くと胃潰瘍(いかいよう)
なったりするのです。

 

マウスによる実験では、ストレスを与え続けると、
わずか数時間のうちに胃潰瘍(いかいよう)ができるそうです。

それだけ、胃酸は強いということですね。

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胃液の成分

胃から分泌される、胃液の成分は、塩酸、消化酵素(ペプシン)、
内因子、粘液などです。

 

1回の食事で「約500〜700mL」の胃液が分泌され、
1日の量は「1,500〜2,500mL」にも達します。

 

胃液は塩酸を含んでいるので強い酸性を示し、
pH*1は1.0〜1.5です。

 

 

ところで、
食べ物は何分で胃を通過するのでしょうか?  

 

まず、
冷たいもの、柔らかいものは速く、温かいもの、固いもの、
脂っこいものは遅く通過します。  

 

大きく分類すると以下のような滞在時間になります。   

 

胃の中での食物の滞在時間

(1)液体・・・数分  

(2)普通の食べ物・・・1~2時間  

(3)脂っこいもの・・・3~4時間

 

脂っこいものを食べ過ぎると、
胃の調子が悪くなることが、
良くあると思います。

 

それは、消化しにくいからなんですよね。  

 

 食べ物の滞在時間

バター(50グラム) 12時間
えびの天ぷら(100グラム) 4時間
ステーキ(100グラム) 4時間
卵焼き(100グラム) 3時間
生卵(100グラム) 2時間半
半熟卵(100グラム) 1時間半
固ゆで卵(100グラム) 3時間
うどん(100グラム) 3時間
米飯(100グラム) 2時間半
白がゆ(100グラム) 2時間半
果物・野菜 30分~2時間

第31号 平成28年11月発行 チクバ外科・胃腸科
・肛門科病院 NSTより

 

 

一般的に日本人が摂取する多くの食べ物は、
約2~3時間で小腸へ送られるようです。

 

そして、
食べてから排泄されるまで 2~3日ほどかかります。

 

まとめ

なせ、胃酸で胃が消化されないのか?

胃の中で食物が消化されるには、どれくらいの時間が
必要なのかについてを記事にしてみました。

 今日も読んでくれてありがとうございました。

次に読む記事はこちら⇒脳は1.2㎏ほどの柔らかい司令塔!

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*1:pHとは、水溶液の性質(酸性、アルカリ性)の程度をあらわす単位です。