もりもりです。
小腸は、十二指腸・空腸・回腸からなりたっていて、約3メートルほどの長さがある、人体の中で最も長い臓器。
そして、本格的な消化吸収をする消化器でもあるんです。
小腸の内壁には、たくさんのヒダがあります。
栄養素の消化吸収と水分の吸収を効率よく進めるためなんです。
しかし、ほんとうに人体は不思議ですよね。
・小腸のデータ
・3mほどもある小腸はなぜ絡まないの?
・小腸は免疫機能を備えている
・肥満を回避する消化管ホルモン
について記事にしました。
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小腸のデータ
・十二指腸の長さ=約30㎝
・小腸の長さ=生体で約3m
・小腸の直径=約4㎝(500円効果ほど)
・小腸の表面積=約60坪(テニスコートほど)
・腸絨毛(ちょうじゅうもう)の長さ=約1㎜
3mほどもある小腸はなぜ絡まらまいの?
小腸は、ふだんは縮んでいて3mほどの長さですが、死ぬと縮んでいるのが伸びてしまうので、6mにもなるんです。
すごくないですか!
でも、こんなに長いのになぜ絡んだりしないのでしょうか?
それは、腸間膜(ちょうかんまく)のおかげなんですよね。
腸間膜の画像
上の写真のように、小腸は腹部の後壁から腸間膜というカーテンのようなもので、ぶら下げられているのです。
なんか気持ち悪いと思えますが、非常に大事なんですよね。
この腸間膜がなければ、小腸は垂れ下がったままになってしまいます。
腸間膜は、たっぷりとヒダをとっているので、6mもある腸でも十分に納まることができるのです。
小腸が、重力でダラリと下がらないのは腸間膜によって腹腔(ふくくう)後壁に固定されているからなのです。
小腸の内壁にはヒダがたくさんあり、「表面は絨毛(じゅうもう)」と呼ばれる突起に覆われています。
絨毛の中に、吸収した栄養素を運ぶ毛細血管とリンパ管が通っていて、この突起の表面も加えると人の体表面積の約5倍もの広さになるんです。
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小腸は免疫機能を備えている
胃で攪拌(かくはん)された食物を消化吸収するのが小腸です。
アミノ酸やブドウ糖は血管に入って肝臓に運ばれ、脂肪酸やグリセリンはリンパ管から静脈に入って全身に運ばれます。
だが、なかには吸収してはいけないものがあります。
病原菌です。
ほとんどの病原菌は胃液で死滅しますが、生き延びる菌もいるのです。
そのために、小腸には消化機能以外に、免疫機能も備わっているのです。
腸管免疫といって、ここにはパイエル板という独自のリンパ筋があり、腸管上皮内リンパ球(免疫細胞)が存在している。
このリンパ球が体に有害な物質を撃退して、体内に吸収しないように水際で食い止める関所の役目を果たしています。
肥満を回避する消化管ホルモンの正体!
胃から送られてきた食物は、胃酸を含んでおり、この刺激で十二指腸からさまざまな消化管ホルモンが分泌される。
このホルモンは胆のうと膵臓(すいぞう)に働きかけ、胆汁(たんじゅう)*1と膵液(すいえき)*2という消化液を十二指腸から排出させて消化を促進している。
最近の研究で、十二指腸から分泌されている消化管ホルモンの一つ、GIP(消化管抑制ペプチド)が肥満と深い関係にあることがわかり、注目されている。
マウスを使った実験では、高カロリーの食事を与えても、GIPを抑制したマウスは太らなかったという。
そこで、GIPの働きを抑える薬が開発されれば、肥満をコントロールできるかもしれないと期待されています。
まとめ
あんなに長い腸が絡むことなく、お腹の中で納まってるのは腸間膜(ちょうかんまく)のおかげだったんですね。
しかし、死ぬと6mほどになるんですね。
今日も読んでくれてありがとうございました。
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