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なんで冷たいドライアイスでやけどをする?原因と応急処置!

わんこ先生。
ドライアイスって熱くなくて、冷たいのになんでやけどしちゃうの?

それはだね。
ドライアイスの温度が原因なんじゃよ!

もりもりです。

ドライアイスはケーキや冷凍食品の保冷にすっごく便利なもの。

でも素手でさわると、指がドライアイスにひっついてしまい、やけどをする。

冷たいもので、なぜやけどをするのだろうか?

・なぜ、冷たいドライアイスでやけどをする?
・凍傷になる原因
・凍傷の治し方
についてお話ししますね。

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なぜ、冷たいドライアイスでやけどをする?

ドライアイスの正体は、二酸化炭素を凍らせたもの

その温度はなんとマイナス50度もあるのです。

氷とはくらべものにならないほどの冷たさです。

 

ここで、ひとつ問題。
一面氷の世界の北極と南極はどっちが寒い?

 

正解は南極です。

 

では、北極と南極の冬の平均気温を比べてみよう。

北極はマイナス25度。
南極はマイナス50~60度。

南極の方が圧倒的に寒い。

ドライアイスと南極の冬の気温は、ほぼ同じなんです。

それを考えると、南極で生きている動物ってすごい生命力ですね。

私たち人間なら、数分で凍死して冷凍人間になります。

 

ドライアイスはマイナス50度という低温のため、素手で触ってしまうと、皮膚やその下の組織の水分がたちまち凍ってしまい、細胞が破壊されてしまうのです。

その症状がまるでやけどのようなので、〝ドライアイスでやけどをする〟といわれるのでしょう。

 

冬山登山では、手や足の指が長時間にわたって冷やされるため凍傷(とうしょう)になることがありますが、ドライアイスの場合は、凍傷の初期症状がひじょうに短い時間で出来てしまうのです。

やけではなく、凍傷(とうしょう)なのです。

 

やけども凍傷も細胞が壊れて体の組織が傷つくので、症状は似ていますが、症状につながるしくみが少し違うのですね。

凍傷になる原因

私たちの体は周囲の温度が下がると命を守るため、体内の熱を逃がさないように血液の流れを低下させます。

皮膚にある血管が収縮し、冷たくなった血液が体の内側に戻らないようにするわけです。

その上、低温では血液が粘っこくなり、血行も悪くなる。

でも、細胞は血液が回らないと活動を続けられないから、冷たいものに長時間触れているとその部分の細胞が死んでしまうのです。

さらに、ドライアイスのような低温だと、細胞が凍り水分が膨らんで細胞が壊れる。

こうして起きるのが凍傷なのですね。

凍傷の治し方

凍傷とやけどでは応急処置が違います。

やけどは水で冷やしますが、ドライアイスはぬるま湯で温めます。

徐々に温めなくてはいけないので洗面器にぬるま湯をはり、少しづつ温めていく。

・凍傷部分をぬるま湯(決して熱くないように)にひたして、15~30分ほど温め、温かいお湯をつぎ足してお湯の温度を保つようにする。

※決してこすったり、動かして温めるようなことはしない。  

その後、医者に受診して、患部が化膿しないよう治療してもらおう。

凍傷は、ひどい場合は患部を切除しなければならないこともあります。

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最後に

見た目は同じでも、ドライアイスの場合は凍傷なのですね。

やけどと凍傷は全然違うので、応急処置には気をつけましょうね。

最後まで読んでくれてありがとうございます。